【初心者向け】解剖生理学の勉強方法

image

この記事では解剖生理学の勉強方法について解説します。

解剖生理学は国家試験合格に必須の科目ですが、苦手意識をもつ人も多い科目です。

解剖生理学が苦手…点も伸びないし臨床でも分からない…
勉強の仕方が悪いのかな?

この記事ではこれらの悩みを解決します。

目次(タップでとびます)

解剖生理学の勉強方法 

image

解剖生理学の勉強方法は下記の通りです。

解剖生理学の勉強方法

  • 大きい構造から先に覚える
  • 構造マップを作る

大きい構造から先に覚える

まず結論をいうと、大きい構造から覚えていった方が圧倒的に理解しやすいです。

解剖生理学はいわば身体の役割分担の勉強です。身体のどこが何の役割をしているのかを勉強しています。

基本的に役割分担は「まず大きな分担があって、その分担に応じてさらに小さい分担が分かれていく」という構造です。なので。大きな分担から順番に覚える方が理解しやすくなります。

たとえば、例をあげると下記のようになります。

image

まず身体は生命維持という目的をもっていて、そのために必要な役割を器官系に分担します。各器官系はそれぞれの役割に応じて各器官へさらに役割を分担します。

上の図で言えば、

身体から各器官系への役割分担

  • 鼻や気管や肺などの呼吸器には空気の入れ替えという役割を分担
  • 心臓や血管などの循環器には物質を運ぶという役割を分担

そして更に循環器の場合であれば「物質を運ぶ」という役割のために下記のように役割を分担します。

各器官系から各器官への役割分担

  • 心臓にはポンプの役割を分担
  • 血管には道の役割を分担

上の役割が何かが分かれば、その下の役割も理解しやすくなります。下の役割は基本的に上の役割を果たすためのものだからです。

絵や図も大きい構造から把握する

身体の構造を理解するのに絵を描いて覚える人も多いかと思います。

しかし実際やってみるとなかなか難しいのではないでしょうか?

解剖生理学の絵や図が上手くいかない例

  • 「細かすぎて手につかない」
  • 「細かすぎてなにがどこにあるのか分からない」
  • 「結局何書いているのかよく分からない」

絵や図を描く時も大きい構造から大雑把に把握した方が理解しやすいです。絵や図を描く目的は上手く仕上げることではありません。頭の中に構造のイメージを形づくることです。

image

構造マップを作る

解剖生理学の知識は構造マップというものを作っておくと整理しやすいです。

構造マップは病院の組織図のようなものです。どこがどの役割をしているのか整理することができます。

image

このようにどの構造がどこに所属しているかが分かりやすくなります。

機能も書き込んでいくことで働きの整理もできます。

画像の構造マップは何で作ったの?

画像の構造マップはXmindというもので作っています。

Xmind

Xmindはマインドマップを作るためのツールです。

マインドマップは、自分の思考を見えるようにし、頭の中の整理や新しい発想の補助を行うためのものです。

本来の使用目的とは異なりますが、手書きだとしんどいと思うので紹介しておきます。

PC版とアプリ版があって、個人的にはPC版の方が操作しやすかったです。

有料版もありますが、無料版で十分です

おすすめの参考書・問題集

image

レビューとクエスチョンバンク(QB)

参考書や問題集のおすすめは、レビューとクエスチョンバンク(QB)です。正直この2つがあれば十分かと思います。

看護師国家試験は高い点を取ることより、人より低い点を取らないことを求められます。

看護師国家試験の特徴

  • 合格率は約9割近く
  • 合格ラインを越えれば絶対に受かる
  • 毎年合格ラインは変動している

合格ラインを超えれば満点をとってもギリギリの点数でも結果は同じです。

そして合格点を下回るのは少数派(1割)の側です。そうい意味でも皆が使っているレビューとクエスチョンバンクはおすすめです。奇をてらった参考書や問題集はおすすめしません。

追加の参考書や問題集を買う場合

追加の参考書や問題集を買う場合は、一定の基準を設けておくことをおすすめします。

追加の参考書や問題集を買う基準

  • 参考書を買うのであれば、レビューで分からない時
  • 問題集を買うのであればQBで8割以上取れてから

無暗に参考書や問題集を買っても、それほど点数には繋がりません。

追加で参考書を買う場合

追加で参考書を買うのであれば、シンプルなものをおすすめします。

  • 文章が簡潔で簡単な表現をされている
  • 情報が多すぎず少なすぎずな構成
  • 分かりやすい絵や図を使っている
  • 立ち読みしてみて直感的に頭に入りやすいもの

細かく書かれている参考書ほど情報量が多いです。
特に情報整理が苦手な人にはおすすめしません。

特に直感的に頭に入りやすいことは大事です。同じ内容について説明していても言い回しや例え方、表現で理解のしやすさが変わります。

追加の問題集を買う場合

追加で問題集を買うのであれば、少なくともQBや過去問で8割とれるようになってからをおすすめします。

皆と同じ問題集ができていないのに他の問題集を買うメリットがないからです。

まとめ

image
  1. 解剖生理学は大きい構造から順に覚えていくと理解しやすい
  2. 解剖生理学の知識は構造マップを作ると整理しやすい
  3. 参考書と問題集はレビューとクエスチョンバンクがおすすめ
Please Share !
  • URLをコピーしました!

Comment

コメントする

CAPTCHA

目次(タップでとびます)